私が登った百の名山&低山=甲信越編=「家内の故郷・信濃小県の名峰烏帽子岳に登る」

 郷土の名峰烏帽子山 家内の故郷長野県小県郡に烏帽子岳がある。2,000mを越える高山で、地元では小学生時の登山遠足の対象となっているという。家内も5年生の時に登り、旧鹿沢温泉に泊まったとの話は何回も聞いた。隣の湯ノ丸山に登った時(96.6.29)、その名の通りの烏帽子岳を間近に見て、チャンスがあったらと窺っていた。
 今回、職場の別所温泉旅行の帰りに、烏帽子岳に登りたいと家内の実家に相談したら、家内の義弟夫妻も一緒に登ることになった。小学生以来の登山という。したがって、東部町田沢からの登り口やコース、所要時間も記憶が朧気で、一番最近登った甥の現大学生に聞き、小学生で約3時間であったというから、我々はおよそ2時間30分と見当を付ける。

 荒れた登山道 林道途中まで車で入り、少し歩いたアンテナ塔の先に登山口が見付かる。途中から家内達の母校が立てた「和(カノウ)小」の標識があるコースと合流し、標識を頼りに上る。コースは緩やかな上りの道。しかし、専ら夏季に小学生だけが利用するコースらしく踏まれた道ではない。樹林の中の道も林道を三度目に横断すると、白樺が目立つ地帯に入り、笹薮の道となる。登山道手入れの際に刈った笹が道に放置され歩き難い。間もなく石の多い草原状の中の道に変わり、頂上に近づきつつあることを感じる。突然左手奥に三角状の山が見え、初めて烏帽子岳が姿を現したと思ったら、後に手前の小烏帽子と分かる。右手から来る地蔵峠からの道と合わせる地点付近からは、2,000mの高山らしく笹薮が続き高山植物等が生い茂る草原となる。登山者が多くなり、地蔵峠や湯ノ丸山経由の者だろう。頂上に立ったら、その先に更に高い山頂が見え、小烏帽子だと知る。最後に軽い岩場を上って烏帽子岳山頂[2,065.6M]に到着。結局、登山口から3時間10分を要した。

 ゆっくり頂上へ 上記コースを約20分毎に休憩を取り、水を補給しながら、三人でゆっくりと上った。道端に落ちた栗を拾い、落ち葉の間に覗く茸を採った。今年は夏に雨が多かったので茸は豊富のようで、歩きながらも次々と見付かり、山形でアワモダシという種類の茸が多いようだ。山に咲く花も綺麗だ。可憐な白い花はウメバチソウで、笹薮の中で気品のある紫の花はオヤマリンドウ。ヤナギランは既に枯れているが、これが集団だとまた見事だ。山頂では、マツムシソウやイワインチン、ハクサンフウロを花に詳しいYさんに教えて貰う。途中でYさん、蜂に刺され心配したが大丈夫で一安心。
 山頂で、展望を楽しみながら昼食を取る。期待した八ヶ岳やアルプスまでの遠望は利かないが、近い浅間山や湯ノ丸山はすぐ先。山麓に広がる景色の中に実家の近辺が良く見え、望遠鏡を借りて、ため池などを確認する。

 地蔵峠へ下山 下山は、地蔵峠へのコースを採る。上りと違い良く踏まれた道で、1時間15分で峠着。迎えの車で家内の実家に戻り、汗を流しに町営温泉・遊楽里館に行き、早速湯に浸かって疲れを癒し、地麦酒で喉を潤す。同館庭で烏帽子岳を仰ぎ見ながら、あそこまで良く登ったと三人で感心した。(98/9/13 94/100)

追記 烏帽子岳は、隣の湯ノ丸山と並んで、家内の故郷東信の名峰で、小学生の夏山登山先のようである。麓から眺めると三角上の尖った山頂で烏帽子岳と直ぐわかる。最近家内の故郷はご無沙汰である。