雨の予報も決行 霧ヶ峰の主峰車山への途中尾根に出てニッコウキスゲに出会った時、無理して来て良かったとしみじみ思った。野尻湖畔で開催の研究会合宿に参加することになり、その前に車山から八島湿原を歩こうと企てた。丁度霧ヶ峰はキスゲの花が咲く時期である。それなら是非ともと勇んだが雨の天気予報が続き諦め掛けていた。前日諏訪地方降雨なしの情報を得て決行した。しかし、車山高原バス停に降りたら、霧が立ち込め風が強い上に、今にも降らんかの天候だ。
高原はニッコウキスゲの花盛り 車山は2,000m近い高山だが、草原に覆われたなだらかな峰で、難しい山ではない。天候は良くないが雨が落ちていないので、車山を越し八島湿原へ向けて歩き始める。山頂までは1時間程度の見込み。尾根に上がると早速、幸先良くニッコウキスゲの黄色い花が目に飛び込んできた。進むに連れて咲き揃ってグループとなり、さらに集団になって、黄色のキスゲが草原一帯に咲き広がっている。これまで見たことのない群生をなし、開花状態も見頃のグッドタイミングだ。雨の予報にめげずに出掛けて正解で、その後もラッキーにも下山まで雨が降ることはなかった。
続く満開キスゲの大群落 乗越しから山頂(1,925m)に上がり休憩した後、反対側霧ヶ峰に下り始めて目を見張った。キスゲの黄花が山腹から草原を覆っている。こちら側の花が良く開いているのは南側に当たるからだろう。他のハイカー達も歓声を上げながら花咲く高原をバックにカメラに収まり、老カメラマンは三脚を立てて慎重にカメラアングルを調整している。肩の山小屋コロボックル周辺ではキスゲの大群落が一斉に花を開いて、見渡す限り花一面といってもオーバーではない。見物客も次第に多くなり、皆、キスゲパノラマに見入り、自然の美を満喫しているようだ。下るに従いさらにキスゲ花は満開となり広い草原を黄色に染めて待っていた。キスゲ、キスゲのオンパレードは沢渡手前まで続き、次々とシャッターポイントが出現してカメラの手を休める暇がなく、デジカメと交互にシャッターを切りながら下る外はなかった。
憧れのニッコウキスゲ 数年前、都営地下鉄のポスターでニッコウキスゲを見て、咲き誇るあの花の群を見てみたいと興味を抱き、尾瀬や奥日光、榛名山などを歩いた。尾瀬(96.7.27)はまあまあであったがその他では時期外れなどで出会うことはなかった。それが今年、偶々無理に訪ねた霧ヶ峰で実現し、ニッコウキスゲが大群で歓迎してくれた。
他にもハナショウブ、シシウド、ハクサンフウロ、シモツケソウ、ウツボグサ、クガイソウ、ノアザミ、ヒメシャジン、ウスユキソウ、ミヤマキンポウゲなども眺めながら霧ヶ峰から八島湿原に下りて、バスで美ヶ原山本小屋に出た。最高峰王ケ頭往復も予定したが風と寒さに疲れも加わり今回は断念し、バスを乗り継ぎ迎えに出て貰った車で上田駅前から長野県東部町在家内の実家にお世話になった。早速デジカメを再現して、山野の植物に詳しい実家のYさんに、花の名前を教えて貰った。翌日、Yさんの案内で、湯の丸高原臼窪湿原を訪ねた。小さな湿地にはアヤメ、ニッコウキスゲの外、テガタチドリ、ハクサンチドリ、ワレモコウなどが咲いていた。 (03/7/19 97/100)
追 記 霧ヶ峰は標高1,925mの百名山であるが、私には高原であった。山頂下迄バスが入り、簡単に山頂であったからだ。記録を読み返したら、ニッコウキスゲの群落に出会い感激したとあるが、記憶に薄い。古いアルバムにあった。車山から八島ヶ原湿原は再度歩いた(17.8.7)。花友を案内しようと思っているが未だ実現していない。

