私が登った百の名山&低山=甲信越編=「北アルプス燕岳で大展望を楽しむ」

 16時05分燕岳頂上(2,763m)に立った。晴天無風の中に、アルプスの山並みは360度に展開している。先程来槍ヶ岳が天を突き、反対側の先に霞む高峰は剣岳や立山、針木岳という。その間には3,000mに近い日本アルプスの山々が連なっている。狭い山頂で大展望に感激しながら、互いに譲り合って記念撮影をした。

 中房温泉から合戦尾根へ 長野県中房温泉に泊まり燕岳に登った。このコースに取り付かれて10回前後経験のあるYさんの登山に同行させて貰った。温泉登山口から第1ベンチ、第2ベンチ、第3ベンチと順調に上った。アルプスでも名うての急登の連続と知りびびっていたが、先ずはマイペース。訓練として30kgを超すザックを背負うYさんに先行し、各ポイントで互いのペースを確かめた。第3ベンチからは登山道の傾斜が増したが、踏まれていて悪路ではない。登山者は多く、家族連れやグループ行のよう。

 合戦小屋でスイカを食べる 合戦小屋手前では、左手に大天井岳と小屋が見えた。合戦小屋へ数分とある地点より倍以上の時間を要したと思ったがどうにか到着し休憩。Yさんを待って名物のスイカを食べる。
 また急登が再開。前を歩く中年男性が、槍!0槍!と叫んでカメラを構えた。左方雲の先に槍ヶ岳が聳え、その傍には小槍も見える。穂高岳からの眺めとは形が違い鋭鋒だ。合戦の頭に上がると燕山荘の先に燕岳が見え出した。白味に緑色を帯びた花崗岩の山肌は異様で、西方浄土を思わせる。山荘までも簡単ではない。小さな岩場を越し長いトラバース道を経て、ようやく山荘下へ。ハクサンフウロやミヤマキンバイ、ウスユキソウ、トリカブトなどの花が咲き揃っての出迎えには、辛い上りも何とか耐え切った。

 山荘から山頂へ 山荘前の椅子に休憩し、北アルプスの大連山を眺めているとYさんも上がって来た。受付を済ませ今夜の寝床を確かめた後、燕岳登頂へ。往復約1時間の至近距離で、緩やかだが少しザレたルート。一面コマクサが咲く地点を通過すると岩にへばり付いて咲くイワキキョウを見付けた。山頂で三角点を踏み、アルプスの眺望を目に焼き付けて、山荘へ引き返した。山小屋は満員だが一人半畳程度は確保できた。

 雨模様で下山 翌日は一転して早朝から雨模様。周辺散策は中止し7時前に直接下山開始。いつもながらこんなに急だったかと昨日の上りの道に驚きながらも、まずまずのペースで下り続ける。重荷を背負うYさんを追う形で、下りは苦手で遅いことを再確認したが、急ぐ必要はなく後陣を努める。約4時間弱を要して登山口に下山し、温泉へ飛び込んだ。
 Yさんのお陰で、北アルプスの高山に登り、槍から剱までの大展望を眺め、高山植物にも巡り会え、無事帰途に就くことができた。有り難うございました。(08/8/2,3,4 99/100)

追 記 燕岳は北アルプスの高山で、急登でも有名であるが、深田百名山には選ばれていない。最近北アルプスの女王と呼ばれていると知った。長丁場で急登もあったがゆっくりゆっくりとマイペースで歩き、登頂し下山した。裏から眺めた槍等北アの展望も忘れられない。誘って頂いたYさんのお陰である。帰途に、JR大糸線穂高駅前の穂高神社に参拝した。