福島市のシンボル信夫山 故郷天童温泉で開催される小学同級会参加の往きに、福島駅に途中下車して、信夫山に登った。これまで帰省の際福島駅を通過する度に、車窓から信夫山を眺めては、何時かは登ろうという思いが募っていた。大分前だが、福島市内に住む叔母に連れられて山腹の神社を参拝したことや今後は、都道府県県庁所在地のシンボル的な山や史跡等を歩こうという思いから、福島市は信夫山だろうと見当を付けていた。子供の頃に、信夫山という四股名の力士の活躍を知っていたこともある。
山は雪の中 福島駅観光案内所で資料を貰い麓の登山口まで15分と聞き、国道13号を歩いて、ハローワークの先の登山口に到着。20分過ぎていた。神社前の坂道を上がり続けて羽黒山神社参道口に至り、山中へと踏み込むと、前日までの雪が残り、滑らないように凍結した道を避けて進む。小さな集落へと出て、その上が羽黒山神社。境内は雪一色。一人、拝殿前に立ち軽く参拝。信夫三山の一つ羽黒山山頂(260m)のようだ。
一息入れた後、次の月山神社、湯殿山神社へと向かう。当地でも出羽三山信仰が盛んで、礼拝のため信夫山にこれらの神社が勧請されたと、叔母に聞いたと思う。山上の道路は雪に覆われて車は通行禁止。樹林帯が切れて、展望台があり第三展望デッキであった。市内が一望だが現在地が不明。
眼下を走る東北新幹線の走る方向や速度が違い、停まるはずの福島駅が見当たらない。思案した結果、山の裏側、東北の仙台方面側へ出でしまったと知る。何とか戻ることは可能だろうと、取りあえず一本道を歩き続ける外はない。幸いに散策中の方に出会い、このままで登山口の神社へ出られると教えて貰い、一安心。
半周して下山 結局、信夫山の北半分を一周して、登山口へと戻ることが出来た。マップで確認すると、羽黒山神社前で直ぐ右折したが、月山神社へは直進してから右折すべきであったようだ。
山形への新幹線の時間もあり、福島駅へと向けた。信夫山は小山と思い歩いたが、跳んでもない誤りで、独立峰ではあるが縦横に車道や山道が走る深い山であることに気付いたが遅かった。いつものように、また来ようと思うことにし、ミスを自分で不問にした。麓には墓地があり、叔父叔母も眠ると従姉妹達に聞いていたが、広い霊園には黙礼して過ぎる外はなかった。
夕方からの天童温泉同級会では、約60名の幼なじみ達と再会を楽しんだ。4人の恩師も出席されて、皆さん80歳過ぎというがお元気で、我々に対して、未だ若くこれからだから頑張れと激励の挨拶を戴き、苦笑するとともに、その通りと少し納得した。(2011/1/29 28/100)
追記 信夫山登山は思い出深い山である。山頂を探しあぐね、再訪を考えていたが実現していない。下山後山形へ行き、故郷の同級会に参加して、その一人に私の山歩きの記録に興味を持って頂き、その後10年以上私の駄文を送り続け、故郷の果物や情報等がお返しとなって久しい。
日本百低山の放映があり、当山は、吉田類の同行者は唐橋ユミアナであった。アナは喜多方出身と思う。「日本100低名山を歩く」登載の山である(同書69頁)