神田須田町に旧友を訪ねることになり、地図等で調べたら、近くにお玉が池の跡があると知った(「東京都の歴史散歩上」92頁)。お玉が池と言ったら千葉道場で、江戸時代の剣豪の物語や漫画赤胴鈴之助を思い出し、跡地と雖も眺めてみたい。折よく、購読紙の“我がまち再発見”が、神田川河口の柳橋付近であった(24.8.8讀賣夕刊)。地下鉄を乗り継ぎ、回ることにした。
お玉が池跡、千葉道場跡 神保町駅で新宿線に乗り換え、岩本町駅に降りた。地上へ出て交差点を渡り、水天宮通り商店街を行く。途中に案内地図があり、お玉が池跡を見付け、現在は稲荷神社があるようだ。横丁へ入ったら、お社があり、お玉稲荷大明神様に手を合わせた。隣の史跡案内には、お玉が池跡とあるが、その痕跡は何らない。嘗ては上野不忍池から当地へ川が流れ、お玉が池も不忍池を凌ぐ広い池との説もあったが、江戸になり埋め立てられて寺が出来、街になったとある。
千葉道場跡を探す。少し駅へ戻った通り沿いの空き地に石碑があった。北辰一刀流の千葉周作が開いた道場玄武館と刻まれていた。千葉道場は、私には物語の世界で、天保水滸伝大利根無情の用心棒平手造酒や赤胴鈴之助(少年画報連載)である。赤胴鈴之助は映画化され、仲間達と観て、話題にした少年時代の記憶がある。坂本龍馬も学んだ道場かなと調べたら、周作の弟の道場とあった。神田駅周辺は大小の通りが交差し複雑で、大回りし神田川傍の柳森神社に辿り着き、参拝した。
柳橋へ 岩本町駅から地下鉄に乗り馬喰横山駅で、浅草線に乗り換え浅草橋駅に下車し、柳橋を目指した。駅を出て、最近両国橋を歩いた時(24.4.30)見た風景と気付いた。直ぐ神田川浅草橋で、右岸を下る。柳がありその陰を歩く。係留の舟は釣り船だろう。実は柳橋は再訪の筈だが記憶にない。井の頭公園から神田川を二回に分けて下り、確か柳橋は薄暗かったと思う(12.1.26)。アーチ形鉄橋の立派な橋、直ぐ先が隅田川。袂にある売店は見覚えがあり、入店し佃煮を少々求めた。今晩の肴用である。 帰路は、長い乗換え通路を歩く馬喰横山駅経由を避け、JR浅草橋駅へ歩き同水道橋駅からとしたが、浅草橋駅へは想定以上距離があった。(2024/9/18K.K.1571)
◇日時 2024/9/2 ◇天候 晴 ◇交通費170円 ◇歩行距離等 13,000歩 10㎞ 「通過時間等」 自宅8:40-新宿線神保町駅9:25-同岩本超駅9:40=お玉が池跡9:50=千葉道場跡10:00=柳森神社10:30=岩本町駅10:40-同浅草橋駅10:50=柳橋11:00=JR浅草橋駅11:20-同水道橋駅11:30=三田駅神保町駅12:39-自宅13:10 |