早咲き桜を求め江東深川界隈を歩く

 3月になり早咲き桜情報が出始めた。ネットで調べると深川の大横川にも咲いていると知る。河津桜だろうか。地下鉄東西線木場駅が最寄り駅で、アクセスが良い。深川周辺には、未訪の史跡等や芭蕉句碑もあり、私の里歩きには丁度良さそうだ。地図で歩くルートを想定したが、数頁に跨り複雑になりそうだ。

 大横川河津桜は満開 大手町駅へ出て、東西線に乗り木場駅に降りた。地上に出ると直ぐ先が大横川の橋である。昨年まで東陽町へ通い、バス乗車区間の永代通りで、少し土地勘がある。
 橋から川を眺めると両側にピンクの花が続いている。見頃だなと川沿いの道を行くが川端へ入る道はない。この辺りは水路で遊歩道はないようだ。少し先の公園で左折すると大横川橋で、橋からの上流には、濃いピンクの河津桜が咲き揃い(写真上)、遊歩道もあり花見散策者もいる。アングルを定めてシャッターを切った。タイミングの良さに感謝しながら、花下を行くが桜木は少ない。左隣は木場公園、右は豊住公園。

 小名木川と五本松跡 葛西橋通りへ出て左折し、五本松跡のある小名木川へと歩くが、左折が早かったようで、手間取ってしまった。小名木川へ至ったが通りが違い下流の新扇橋で、右折し上流を目指す。次の橋から小名木川沿いに歩いて、ようやく目指す小名木川橋だが、五本松跡が見付からない。最後はスマホ検索し、反対側の袂に探し当てた。
 現在では石碑一柱(写真中)だが、江戸期は五本松のある景勝地で、芭蕉が友人を訪ねる舟から、“川上と この川下もや 月の友”と詠んだのはこの辺りという。現在、この句碑は、五本松跡から小名木川と隅田川が合流する地にある芭蕉史跡展望庭園に移設されている。

 見学不可の資料館、庭園 深川江戸資料館へと水路内を歩くが、工事中で次の橋で川を出て猿江地区。大横川を猿江橋で渡り森下地区となり、深川方向へと新高橋で小名木川を越し白河地区であったが、深川江戸資料館迄は大分距離があった。ようやく着いたがなんと改修工事で閉館中。期待した芭蕉句碑も外ではなく地下展示室にあり、お目に掛れない。次に期待した都立清澄庭園も入園停止期間の張り紙があり、残念。ここにも芭蕉句碑があったのだ。
 深川では、資料館隣の霊巌寺境内で江戸六地蔵(写真下)に挨拶したのが唯一となってしまった。大江戸線清澄白河駅が近く、地下への入口を探し帰途に就いた。(2022/3/27 K.K. 1438/1500)

◇日時 2022/03/10 ◇天候 晴れ ◇交通費 170円 ◇資料 昭文社「東京都市図48深川、41亀戸、40両国」2004.4版 ◇歩行距離等 14,000歩 10㎞ 「通過時間等」自宅8:40-東西線大手町駅9:30-同木場駅9:40=大横川橋9:50=新扇橋10:25=小名木川橋・五本松跡10:45=霊巌寺六地蔵11:35=大江戸線清澄白河駅11:49-三田線春日駅12:06-自宅13:05