外房線で御宿から上総一ノ宮へ

 3月に入りJR青春18切符の利用期間になり、少し遅くなったが求めて、昨年から訪ねている一宮神社で、千葉房総にある上総一宮玉前神社を予定した。その先にある御宿海岸や大原へも寄りたい。この辺りには、未踏の関東ふれあいの道千葉県コースも残っていることが分かったが、今回は最小限で歩くことにし、句碑を辿った前回の奥武蔵小川町歩きの疲れが抜けるのを待った。

 御宿海岸月の沙漠へ JR外房線へは、千葉駅経由の総武線が近いと知り、秋葉原駅で同線に乗り、錦糸町駅で快速に乗り換えた。千葉駅、蘇我駅を過ぎて外房線へ。駅間隔が遠くなり、田園地帯を走って上総一宮駅で安房鴨川行きに乗り継いだ。山際の地を走り、線路近くには竹林が目に付く。外房の海は見えない。大原駅を過ぎ、御宿駅に降りた。
 駅前の南国風椰子の並木が出迎えてくれた。海岸へ向け歩き、月の沙漠碑へ。二度目で、関東ふれあいの道「御宿海岸を歩くみち」を歩いた時(07.3.31)以来、13年振り。記憶とは違い少し距離があったが、王子と王女が乗った二頭の駱駝には変わりなく、太平洋の大海原を望む駱駝像は(写真上)、中々である。1923(大正12)年画家・詩人の加藤まさをが当地の滞在経験からしてイメージし作詞したらしい。最近、砂漠ではなく沙漠と知り当地を思い出し、脚を伸ばした。御宿駅から上り電車に乗車。大原駅での途中下車は諦める。先程海岸往復しただけで、脚に疲れが残るのを感じた。加齢の所為だろう。今回の目的一宮には是非参拝したい。

 上総一之宮玉前神社 上総一宮駅に降り、駅前で玉前神社の位置を確かめるが、周囲にはそれらしい風景があり、不安ながらも大通りを行く。首尾良く交差点に案内表示が見付かり、玉前神社下へ着き、石段を上がって参拝。私の知る各地の一宮神社としては、こぢんまりとした社殿と境内。それでも神楽殿や参集殿もあり、社務所には神官が常駐している。由緒書きには、戦国期に大火に遭い社殿、宝物、文書を失い歴史が明らかに出来ないが、例祭では古代からの深い意義を連綿と伝えているとある。先程車中で、孫の高校合格メールが入り、当社に纏めて報告し御礼参りとした。
 境内の一画に芭蕉句碑があり、カメラに収めた。“叡慮にて 賑ふたみや 庭かまど ばせを”とあると分かった。古木が繁る境内を一回りし(写真下)、大きなさざれ石を眺め、駅へ戻った。昼飯が未だで、途中農協の直売所を教えて貰い、焼きうどんと八朔を求め、上総一宮駅始発東京行き電車に乗り込んだ。京葉線経由で、東京駅から三田線日比谷駅へ歩き帰宅した。(2020/04/05 K.K. 1319/1400)

◇日時 2020/3/18 ◇天候 晴 ◇交通費 青春18切符1 ◇資料 「上総國一之宮玉前神社」◇歩数等 7,000歩 5km 
「通過時間等」自宅8:45-JR巣鴨駅9:14-同秋葉原駅9:34-同錦糸町駅9:52-同御宿駅11:45=御宿海岸12:00=JR御宿駅12:32-同上総一宮駅13:00=玉前神社13:10=JR上総一宮駅13:39-同東京駅15:00-三田線日比谷駅15:16-自宅16:05