チューリップ観賞に埼玉深谷を訪ねる

深谷のグリーンパークに咲くチューリップが見頃とテレビで知った。これまで四季それぞれに様々な花を巡ったが、チューリップはない。深谷は埼玉の奥で、縁は薄く、それでも大分前だが一度城跡巡りに訪ねたことがある(02.4.29)。JR高崎線一本なので、近くはないがアクセスは良い方だ。一応地図で確かめ、準備した。

 深谷市外へ JR赤羽駅で、高崎行き快速を予定したが一本前の鈍行に乗車。篭原駅で乗り換え、深谷駅に降りる。構内案内所でパンフを入手し、グリーンパークへは徒歩4kmと知るが、回り道し駅前の瀧宮神社に挨拶すると、境内に咲くピンクの芝桜絨毯が出迎えてくれた。桜が残る上唐沢川沿いに歩く。小川程度だが澄んだ流れで、水鳥も見られる。川向こうに寺院を見て幕末高島秋帆が幽閉されたのはこの辺りの寺と我が家の地図にあった。川が直角に方向を変え農家が多い地区に至る。正面遠くに望むのは奥武蔵から秩父の山々だろう。

八幡橋で、川を離れ大通りを行くと、八幡神社。戦国期頃深谷城主上杉家宿老岡谷氏が勧請した古社とある。斜向かいが仙元山公園。歩き足りないなら、復路に寄ろうかと検討した森。往きは山裾を素通りし、上越新幹線下から交差点を目指す。地図からはもう郊外で田園地帯と想像していたが、家並みは続き、深谷は相当な地方都市なのだろうか。交差点を右折し少し距離があったが、グリーンパークの建物が見えた。

チューリップは満開だが チューリップは中庭にあり、満開。赤白、黄色と原色の花が同じ背丈で咲き揃い綺麗だ(写真上)。カメラを出し、シャッターを切りながら巡る。しかし何か物足りない。予想より小さな花園で、家庭の花壇よりは広い程度。チューリップを売りに宣伝する程ではないと思う。先程駅で、入園料はなしと聞いたが納得。ネットで調べた時も、チューリップ園ではヒットしなかったのも頷ける。グリーンパークはテーマパークで花園や緑地ではなかったのだ。それでも、二回りし、アングルを換え花々を楽しむ。見物客は多い。私同様、テレビの影響だろうか。

赤煉瓦造りの駅舎を写す 復路はバスにしようかとバス停を探したが、本数が少なく時間が合わない。先ほど入手パンフ上の最短ルート通りに駅へ歩く。右手奥に仙元山が見えるも寄る元気はない。市内へ入ると、往路は大分大回りしたと分かった。川の位置を読み違えていた。深谷は渋沢榮一の出身地で、その旧跡案内を見掛けたが駅へ戻り、赤レンガ造りの駅舎をカメラに収めた(写真下)。渋沢が1887(明治20)年にわが国最初の機械式レンガ工場を当地に造り、そのシンボルらしい。土産は深谷ネギとし、高崎線上り電車に乗車した。(2017/05/06 K.K.1104/1200)

◇日時 2017/4/20  ◇天候 晴 ◇交通費 2,280円 ◇資料 深谷商工会議所「深谷サイクリングマップ」 ◇歩行距離 15km 20,000歩

「通過時間等」自宅8:00-JR板橋駅9:10-同赤羽駅9:28-同深谷駅10:45=八幡神社11:15=新幹線下11:30=グリーンパーク12:00/12:20=いこいの広場12:35-JR深谷駅13:20-同大宮駅14:18-三田線新板橋駅15:04-自宅15:30