都内目黒に自由が丘を訪ね歩く

 渋谷駅から横浜駅へ走る東横線に自由が丘駅があるが乗降したことはない。目黒の高級住宅街かな、程度の知識であったが、購読紙から情報を得た。昭和初期から芸術家や文化人達が移り住み自ら自由が丘と称して以来、東横線駅名も九品仏駅から自由が丘駅へ変更され、1932(昭和7)年には地名も衾村から自由が丘となったとある(「まちの記憶自由が丘」22.6.27朝日)。略図があり、歩いてみることにした。

 初めての自由が丘 我が家から自由が丘へのアクセスはわかり易い。三田線の目黒線直通の日吉行に乗り、大岡山駅で大井町線へ乗り換えれば自由が丘駅で東横線と交差し、1時間強だろう。順調に進み自由が丘駅に着き正面口へ出た。やっぱり見たことのない駅前風景。シンボルの自由の女神像を探すと、広場の端に大きくはない像が建っていた(写真上)。1961年ご当地の彫刻家澤田政廣作、舞踊家石井漠揮毫とある。
 旧トモエ学園跡へと略図に沿い商店街通りへ入るが見付からない。自由が丘学園を引き継いだのがトモエ学園で、“窓際のトットちゃん”で有名になったのは知っている。諦めて、熊野神社へ足を向ける。

 “ナボナ ナボナ”亀屋万年堂 大通りから右手の高い樹々を見付けて接近すると山勘通り、参道。本殿に参拝し戻ると胸像がある。衾村の大地主で昭和初期村長も務めた栗山翁で、駅名や地名の自由が丘に賛同し決断したとある。自由通りへ出て、亀屋万年堂本店へ。今度は山勘が外れ、持参地図から振り向くと本店ビルが見えた。
 同店の洋菓子“ナボナ ナボナはお菓子のホームラン王”と王選手がテレビCMに登場したのは何年前だろう。ジャイアンツ同僚国松彰選手の奥さんの実家のお菓子なのだ。私は、9連覇前半に活躍し、シュアなバッティングをする国松選手に注目していた。店内(写真中)に入りナボナを求め尋ねると、国松会長は最近店には見えないと教えてくれた。

 九品仏川緑道 自由通りを下り、目黒区から世田谷区へ入って奥澤神社に詣でる。こちらでもコロナの早期退散をお願いし、少し戻って九品仏川緑道へ左折する。
 緑道樹々の下にはテーブル、椅子があり少なくない男女がコーヒーを飲み、読書を楽しんでいる(写真下)。平日の10時過ぎで、ハイクラスな自由が丘らしいのだろうか。隣駅の寺院九品仏迄緑道は続くと思っていたが予想に反し、東横線高架先でお終まい。駅へ戻るほかはなく、駅前交番でトモエ学園跡を尋ねて、再度先程の商店街通りへ入ったが現在工事中の地らしい。また諦めて自由が丘駅へ戻った。(2022/10/17 K.K. 1476/1500)

◇日時 2022/09/28 ◇天候 晴れ ◇資料 昭文社「東京都市図106自由が丘」20004.4版 ◇歩行距離等 8,000歩 6㎞ 「通過時間等」自宅8:10-大井町線大岡山駅9:18-同自由が丘駅9:30=熊野神社9:45=亀屋万年堂9:55=奥澤神社10:10=九品仏川緑道10:15=大井町線自由が丘駅10:48=目黒線大岡山駅11:00-自宅12:10