都下多摩地区や狭山、川越周辺を度々歩いて、雑木林が残る武蔵野に出会い、好みのコースである。特に平林寺や八国山、智光寺公園では、はっきりと武蔵野を意識した。そろそろ結びの章を迎え武蔵野として纏めたいと思う。その原点は、国木田独歩の文学碑がある武蔵境の玉川上水桜橋であろう。久しぶりに思い出し、再訪した。
小金井公園 今回は、西武新宿線花小金井駅からスタート。駅前から小金井街道へ出て、直進を続ける。前方に林が見え始め、左が小金井公園、右がゴルフ場。小金井公園横へ出て、西口から園内を少し歩いた。広い園に大木が繁る中に、様々な広場や施設がある。花見の地でも有名と思う。江戸東京たてもの園もあり、一度見学したことがあるが、若い頃であった。
玉川上水を下る 園の先が玉川上水で、架かるのは小金井橋。反対側に古民家があり屋敷森に囲まれ、武蔵野の名残のよう(写真上)。カメラに収めて、玉川上水を下る。両岸に遊歩道はあるが狭い。この辺りは2,3度上下し、最後は10数年前であろうか(05.6.17)。陣屋橋へ至り対岸へ渡って下り続ける。この時期流れは少ない(写真中)。左手は未だ小金井公園の森が続いている。最初に歩いた時右手の浴恩館公園に寄り下村胡人が戦前同館の所長を務めたとあり、次郎物語を思い出したことがあった。並行する五日市街道から交差点をチェックしながら桜橋を目指すが遠い。そろそろかなと辿り着いた橋は境橋で、違っていた。
桜橋文学碑 事前に地図から目測したが、小金井橋から4km程度と読んだがいつものように読みは甘いようだ。遊歩道も広がり歩きやすいが、足が重くなり始めた。そして桜橋であった。袂に文学碑を確かめシャッターを切った(写真下)。ネット情報によれば、「今より三年前の夏のことであった。自分は或友と市中の寓居を出でて三崎町の停車場から境まで乗り、其処で下りて北へ真直に四五丁ゆくと桜橋という小さな橋がある」と作品「武蔵野」第六章の書き出しが刻まれていると知る。帰宅後書棚を見たがなかった。
最初の時は武蔵境駅から右手の本村公園を経て玉川上水へ歩き、途中の公園風景に少し記憶にあった。今回は三鷹駅へと玉川上水沿いを歩く。道幅も広がり高級住宅街となり、三鷹駅北口にゴールイン。ここにも独歩文学碑があり、武者小路実篤の筆で、「山林に自由存す」と刻まれていた。JR中央線で帰宅。スマホの歩数計は18000歩、13kmとなっていた。(2023/6/3 K.K.1509)
◇日時 2023/5/11 ◇天候 晴れ ◇資料 昭文社「東京都市図小平」130頁 ◇交通費480円 ◇歩行距離等 18,000歩 13㎞ 「通過時間等」自宅8:20-大江戸線春日駅8:58-西武中井駅9:35-同花小金井駅 10:10=小金井公園10:35=小金井橋10:50=境橋11:45=桜橋11:55=JR三鷹駅12:45-大江戸線東中野駅13:15-三田線春日駅13:43-自宅14:20 |