旧江戸川乱歩邸が池袋の立教大学キャンパス傍にあると知った(22.4.11讀賣)。1万冊以上の蔵書もあるという。私には、江戸川乱歩と言えば、怪人二十面相や少年探偵団、明智小五郎を思い出させる。中学1年の頃校内図書館に揃い、借りては貪り読んだと思う。司書さんに校内一の借り手と言われたことがあった。旧江戸川乱歩邸は月曜日、金曜日の11時からの公開で、開館の日時に合わせた。
立教大学、旧乱歩邸 池袋駅西口から立教大学へ歩いた。少し距離があり立教通りへ左折し、正門前へ(写真上)。大学キャンパスらしい校舎が両側に並ぶが、今時都心なのに高層でもなく伝統を感じさせる。ミスターが有名だが、少なくない高校同級生や知人がこの大学で学んでいる。
右折した先の郵便局前が旧江戸川乱歩邸であった。受付もなく、玄関へ入ったら屋内へ上がることは出来ないとある。建物外側からガラス越しに立派な応接間を覗く。推理作家仲間との社交場であったという。隣の和室が執筆室だったようで、本日管理人らしい方がおられた。その裏の土蔵を入口から覗くと、蔵書が1、2階にびっしり並んでいた(写真中)。
若き日、少年探偵団等を読んで知った“弓手(ゆんで・左手のこと)”の語があった。少年探偵団の小林少年が犯人を洞窟へ追跡し、その時の謎解きのキーワードだったと思う。そんなこと思い出しながら、旧邸を外側から眺め邸外へ出た。
美久仁小路を歩く 先日テレビで徳光アナの路線バスの旅を観ていたら、池袋駅前繁華街に“美久仁小路”が映し出され、青江三奈が唄う“池袋の夜”にも唄われていると徳さんが紹介した。彼は立教出で、当地は詳しいと本人の言。
確かめようと、東口から歩く。途中の案内図に見付け、探し当てた。両側に飲み屋が並ぶ小さな飲食街通りで(写真下)、昭和の夜の街。この時間開いている店はない。カメラに収めて、近くの栄町通りから駅東口へ戻った。
梟像に再会 池袋駅には梟の像があった筈と、駅構内へ入ると偶然像が正面にあった。何年振りの再会だろうか。記憶では狭い通路にあったと思うが、コンコース風の通路内である。梟さんへ向けシャッターを切った。傍にいた方は動いてくれ、頭を下げた。
池袋は久しぶりで、今回は板橋区役所前からバスに乗り池袋駅西口に降りた。そして、旧乱歩邸開館時間に合わせて、駅前の銀行に寄り用事を済ませ、駅前を歩いた。
帰宅後、青江の“池袋の夜”を聴くと件の小路はあった。(2022/9/20 K.K. 1471/1500)